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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第43章 【四十三話】第三の死体

ハーっとため息を吐いた後、女性刑事は背筋を正した。
それを見て、玲那も椅子に座りなおし、続けた。
「依里佳さんの死体を発見しましたが、そのために道弘さまの法要を止めるわけにもいかなくて、参列いたしましたが、そこに多香枝さんも憂佳さんもいらっしゃいませんでした」
「その二人は来る予定だった?」
「はい。依里佳さんはいらっしゃっていたので、たぶんお二人もいらっしゃっていたと思うのですが……。ただ」
「ただ?」
「わたしは第一発見者で警察で話を聞きたいと言われましたが、法要の後でもいいと言われました。ですが、憂佳さんと多香枝さんは、法要に呼ばれていましたし、姿は見ていませんがいらっしゃっていたはずなのに、参列されていなかったのです。ご家族ですから、先に事情聴取でもされたのかしらと思ったのですが……そこはどうなのでしょうか」
玲那の疑問に、女性刑事は明確な回答をした。
「その二人、呼び出したけれど連絡が取れなくて、事情聴取ができていないみたいよ」
「……え」
「なるほど、ね。分かったわ。それから後のあなたの行動は把握しているから、特に証言は必要ないわ。今日は帰ってもいいわよ」
「え、はい」
遠藤とは違い、あっさり解放してくれたのは嬉しいのだが、どうにも釈然としない。
玲那は警察署から出ると、運転席から景臣が降りてくるのが見えた。
「早かったな」
「はい」
助手席を開けられて、玲那は乗り込んだ。
それを見て、玲那も椅子に座りなおし、続けた。
「依里佳さんの死体を発見しましたが、そのために道弘さまの法要を止めるわけにもいかなくて、参列いたしましたが、そこに多香枝さんも憂佳さんもいらっしゃいませんでした」
「その二人は来る予定だった?」
「はい。依里佳さんはいらっしゃっていたので、たぶんお二人もいらっしゃっていたと思うのですが……。ただ」
「ただ?」
「わたしは第一発見者で警察で話を聞きたいと言われましたが、法要の後でもいいと言われました。ですが、憂佳さんと多香枝さんは、法要に呼ばれていましたし、姿は見ていませんがいらっしゃっていたはずなのに、参列されていなかったのです。ご家族ですから、先に事情聴取でもされたのかしらと思ったのですが……そこはどうなのでしょうか」
玲那の疑問に、女性刑事は明確な回答をした。
「その二人、呼び出したけれど連絡が取れなくて、事情聴取ができていないみたいよ」
「……え」
「なるほど、ね。分かったわ。それから後のあなたの行動は把握しているから、特に証言は必要ないわ。今日は帰ってもいいわよ」
「え、はい」
遠藤とは違い、あっさり解放してくれたのは嬉しいのだが、どうにも釈然としない。
玲那は警察署から出ると、運転席から景臣が降りてくるのが見えた。
「早かったな」
「はい」
助手席を開けられて、玲那は乗り込んだ。

