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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第43章 【四十三話】第三の死体
 女性刑事は平気そうにそんな説明をしているが、玲那は想像して、気持ちが悪くなってしまった。
 とそこへ、ドアがノックされ、だれかが顔を覗かせた。

「検死結果が出たみたいです」
「あら、そう。ありがとう」

 紙を受け取って女性刑事はそれを見て、唸った。

「死後一ヶ月から二週間ってずいぶんと幅があるわね」

 そうして再び、手帳に視線を落とした。

「これからもう少し関係者に話を聞くみたいだけど、あなたが知っていること、教えてくれない?」

 玲那は多香枝と会ったのは、道弘の葬式のみという話をした。また、道弘の遺言書の公開の席に来るはずだったのに来なかったことを伝えると、片眉を上げて玲那を見た。

「来なかった?」
「はい。多香枝さんは相続人ではなかったようですが、呼ばれていたようでした」
「多香枝さんって山浦氏の元妻なのよね?」
「はい。そう聞いています」
「……そうね、離婚をすれば、赤の他人になるから、法定相続人には数えられない……とは聞いたことがあるわ。だけど、遺言書に多香枝さんの名前は」
「書かれていませんでした」
「──ふぅむ」

 女性刑事は唸っていたが、玲那は続けた。

「そのあと、道弘さまの四十九日の法要でお会いするはずだったのですが……その、そこで、依里佳さんの死体を発見しまして」
「あぁ、聞いているわ。山浦氏と依里佳さんの死体の第一発見者だって。遠藤、単純だから、第一発見者がイコール犯人だと思い込んでる節があるのよね」
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