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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第45章 【四十五話】真相

憂佳はそう言うと、懐から包丁を取り出した。
青空の下、太陽の光を浴びて刃が鈍く光る。
「母さんはあたしのことを醜いって笑ったから殺してやった。依里佳は、あいつは下品だし、父さんの遺産は、父さんの子を宿したあたしがぜーんぶ! もらうから、邪魔だから殺してやったの!」
自分勝手な理由で実の母と妹を殺したと聞き、玲那は目の前にあった景臣の腕を思わず強く握っていた。
「しかも、父さんの子を妊娠してるかもしれないあんたも殺したくて階段から突き落としたんだけど、やっぱり刺さないと駄目ね。あ、でも、流産してたらざまーみろだわ!」
階段から突き落としたのが憂佳だと知り、玲那の身体は震えた。それをなだめるように景臣の手が背を撫でた。
「父さん、ひどいのよ。おまえの顔は金輪際、見たくないから、嫡出否認してやるって。財産もびた一文もやらん! なんて言うから、頭に来て、メタメタにこの包丁で刺してやったのよ!」
憂佳はそれだけ言うと、口の端から泡をとばしつつ、包丁を構えて玲那めがけて走ってきた。
青空の下、太陽の光を浴びて刃が鈍く光る。
「母さんはあたしのことを醜いって笑ったから殺してやった。依里佳は、あいつは下品だし、父さんの遺産は、父さんの子を宿したあたしがぜーんぶ! もらうから、邪魔だから殺してやったの!」
自分勝手な理由で実の母と妹を殺したと聞き、玲那は目の前にあった景臣の腕を思わず強く握っていた。
「しかも、父さんの子を妊娠してるかもしれないあんたも殺したくて階段から突き落としたんだけど、やっぱり刺さないと駄目ね。あ、でも、流産してたらざまーみろだわ!」
階段から突き落としたのが憂佳だと知り、玲那の身体は震えた。それをなだめるように景臣の手が背を撫でた。
「父さん、ひどいのよ。おまえの顔は金輪際、見たくないから、嫡出否認してやるって。財産もびた一文もやらん! なんて言うから、頭に来て、メタメタにこの包丁で刺してやったのよ!」
憂佳はそれだけ言うと、口の端から泡をとばしつつ、包丁を構えて玲那めがけて走ってきた。

