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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第49章 【四十九話】妊娠

夏の間、玲那はこうして過ごし、九月に入った頃、ふと気がついたことがあった。
筒宮の屋敷に戻ってきてからしばらくして、小牧から景臣と過ごしたマンションに置いていた小物が宅配便で送られてきた。
その中に玲那の生理用品が入っていたのだけど、そういえば、階段から落とされて入院したときに使って以来、使った覚えがない。
「……え」
筒宮の屋敷に戻ってきて、家事洗濯を自分でしなければならないという生活に夢中だった。
しかも戻ってきてすぐは夏バテと景臣と別れたショックで生理が遅れているのだろうと思っていた。
だけど、最近はようやく慣れて来て、余裕も出てきた。食事だってきちんとしている。屋敷の掃除は大変だけど、適当にやっている。規則正しい生活を送っている。ストレスがあるわけでもない。
それなのに、生理が来ていない。
となると、一つだけ思い当たる節がある。
まさかと思いつつ、玲那はかかりつけの婦人科に電話をして予約をした。
結果。
「妊娠、していますね」
馴染みの女医から告げられた言葉に、玲那は目を瞠った。
筒宮の屋敷に戻ってきてからしばらくして、小牧から景臣と過ごしたマンションに置いていた小物が宅配便で送られてきた。
その中に玲那の生理用品が入っていたのだけど、そういえば、階段から落とされて入院したときに使って以来、使った覚えがない。
「……え」
筒宮の屋敷に戻ってきて、家事洗濯を自分でしなければならないという生活に夢中だった。
しかも戻ってきてすぐは夏バテと景臣と別れたショックで生理が遅れているのだろうと思っていた。
だけど、最近はようやく慣れて来て、余裕も出てきた。食事だってきちんとしている。屋敷の掃除は大変だけど、適当にやっている。規則正しい生活を送っている。ストレスがあるわけでもない。
それなのに、生理が来ていない。
となると、一つだけ思い当たる節がある。
まさかと思いつつ、玲那はかかりつけの婦人科に電話をして予約をした。
結果。
「妊娠、していますね」
馴染みの女医から告げられた言葉に、玲那は目を瞠った。

