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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第49章 【四十九話】妊娠
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 そういう生活を三日くらい続けた後、さすがにこれはまずいと玲那は気がつき、自炊をすることにした。
 とはいえ、玲那が料理をしたのは、学校の家庭科の授業でのみ。腕前は言わずもがな、である。
 とりあえず、炊飯器はあるからご飯だけでも炊こうとお米を買ってきた。
 だけど炊き方が分からなくて、ネットで調べて四苦八苦してどうにか炊いた。以前は気にならなかったのに、ご飯の炊けた匂いがどうにも気持ちが悪い。
 だから玲那は一人前をお茶碗に盛り、冷ましてからやはりコンビニで買って来た総菜とともに食べた。

 ご飯を炊けるようになったところで、包丁を使った料理にもチャレンジしてみた。
 夏になったからなのか、ご飯も冷めないと気持ちが悪くて食べられないし、温かいモノはほぼ全滅。キュウリやトマトなら食べられるので、それらを買って来て切って食べた。

 包丁もずいぶんと使えるようになってきた。
 なんだか急に玉子焼きが食べたくなったので、玲那は恐る恐る、火を使った料理にもチャレンジしてみることにした。
 とはいえ、いきなり玉子焼きは難しいので、目玉焼きを作ってみることにした。
 やはり作り方はネットで調べ、作ってみる。
 この頃になると、夏バテも少し改善されてきたのか、温かいご飯も平気になってきた。
 少し焦げたけれど、玲那好みのかための目玉焼きができて、両親がいたらお行儀が悪いと怒られそうだったけれど、今はだれもいないので、ご飯の上に目玉焼きを乗せて、醤油を掛けて食べてみた。

「……美味しい!」

 実はこの食べ方、定食屋で人がやっているのを見かけたのだけど、お行儀が悪いと怒られると思ってできなかったのだけど、だれも見ていないからと真似して見たのだが、美味しかった。
 玲那は飽きるまでほぼ毎食、こうして食べていた。

 目玉焼きを作るのにも慣れたので、今度は野菜炒めを作ってみることにした。
 とはいっても、切ったキャベツともやしを炒めるくらい。
 こうして、少しずつではあったけれど、玲那はそこそこ料理の腕を上げていた。
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