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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第50章 【五十話】嘘ではない、本当の「好き」(了)
玲那は大股で景臣に近寄り、追い出そうとしたのだが。
景臣の腕が伸びてきて、玲那の身体をふわりと包み込んだ。
「玲那……疑って、ごめん。でも、あのときもだけど、今も信じられないんだ」
景臣は小さな声で玲那の耳元に囁いた。
「どんなに刺激しても勃起しなかったのに、玲那の泣き顔を見たら……恥ずかしい話、今も玲那の泣き顔を見て、ほら」
そう言って、景臣は玲那の手を取ると、股間へ手を導いた。そこは前に触らされたのと違い、硬くて熱いものがあった。
「痛いくらいに勃ってるんだ。……俺、すごい最低だ」
「景臣さん……?」
景臣は玲那の肩に手をかけると、頬に優しくキスをしてきた。
「玲那、許してくれるのなら、もう一度、結婚、してくれないか」
「え」
「玲那、好きだ」
「う……そ」
「嘘じゃない。玲那に嘘でいいから好きと言ってくれと言われて、そこで初めて、玲那のことが好きだと気がついた。でも、気がついたときにはすでに手遅れで……玲那にはひどいことばかりした」
「だって」
「本当は、すぐに追いかけたかった。だけど……さんざんひどいことをしてきたから、玲那が許してくれるわけないと思った。玲那と過ごしたあの部屋で、もぬけの殻になってた」
「…………」
「小牧と泉生が交代で来てくれて、それでかろうじて生きていた」
玲那は景臣の腕の中で顔を上げ、景臣を見た。
目の下にクマもできているし、げっそりと頬が痩け、さらに死神感が増していたけれど、でも、そこに景臣がいた。
もうこの腕に抱きしめてもらえないと思っていたけれど、今、玲那の身体を労るようにしてくれている。
「俺は周りが甘やかしてくれるからと、便乗して甘えていた。玲那も受け入れてくれたからと、調子に乗りすぎた」
景臣の腕が伸びてきて、玲那の身体をふわりと包み込んだ。
「玲那……疑って、ごめん。でも、あのときもだけど、今も信じられないんだ」
景臣は小さな声で玲那の耳元に囁いた。
「どんなに刺激しても勃起しなかったのに、玲那の泣き顔を見たら……恥ずかしい話、今も玲那の泣き顔を見て、ほら」
そう言って、景臣は玲那の手を取ると、股間へ手を導いた。そこは前に触らされたのと違い、硬くて熱いものがあった。
「痛いくらいに勃ってるんだ。……俺、すごい最低だ」
「景臣さん……?」
景臣は玲那の肩に手をかけると、頬に優しくキスをしてきた。
「玲那、許してくれるのなら、もう一度、結婚、してくれないか」
「え」
「玲那、好きだ」
「う……そ」
「嘘じゃない。玲那に嘘でいいから好きと言ってくれと言われて、そこで初めて、玲那のことが好きだと気がついた。でも、気がついたときにはすでに手遅れで……玲那にはひどいことばかりした」
「だって」
「本当は、すぐに追いかけたかった。だけど……さんざんひどいことをしてきたから、玲那が許してくれるわけないと思った。玲那と過ごしたあの部屋で、もぬけの殻になってた」
「…………」
「小牧と泉生が交代で来てくれて、それでかろうじて生きていた」
玲那は景臣の腕の中で顔を上げ、景臣を見た。
目の下にクマもできているし、げっそりと頬が痩け、さらに死神感が増していたけれど、でも、そこに景臣がいた。
もうこの腕に抱きしめてもらえないと思っていたけれど、今、玲那の身体を労るようにしてくれている。
「俺は周りが甘やかしてくれるからと、便乗して甘えていた。玲那も受け入れてくれたからと、調子に乗りすぎた」