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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第6章 【六話】十朱小牧という男
なにか気になることがあるのか、小牧はそこにこだわっていた。
「籍を入れているかどうかはきちんと確認をするとして。妊娠しているかどうかも生理が来れば自ずと分かるからいいとして」
包み隠さない小牧の言葉に玲那は恥ずかし過ぎて顔を隠してしまいたかったが、なんだかそれをすると負けてしまったかのような気がしたので、赤い顔をしながらも背筋を伸ばして小牧を睨み付けるように見ていた。
「それで、玲那さん。婚約者が亡くなってすぐなのに、あなたはその男と結婚をするって、正気なのか?」
「……え」
思ってもいなかったことを言われ、玲那は慌てて斜め後ろに立つ景臣を仰ぎ見た。
景臣はいつものように無表情で小牧を見ていた。
「あの……それって、一体」
話がまったく見えなくて、玲那は戸惑いの声をあげた。
「籍を入れているかどうかはきちんと確認をするとして。妊娠しているかどうかも生理が来れば自ずと分かるからいいとして」
包み隠さない小牧の言葉に玲那は恥ずかし過ぎて顔を隠してしまいたかったが、なんだかそれをすると負けてしまったかのような気がしたので、赤い顔をしながらも背筋を伸ばして小牧を睨み付けるように見ていた。
「それで、玲那さん。婚約者が亡くなってすぐなのに、あなたはその男と結婚をするって、正気なのか?」
「……え」
思ってもいなかったことを言われ、玲那は慌てて斜め後ろに立つ景臣を仰ぎ見た。
景臣はいつものように無表情で小牧を見ていた。
「あの……それって、一体」
話がまったく見えなくて、玲那は戸惑いの声をあげた。