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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第12章 【十二話】景臣の本性

■ □ □
それならば、景臣は私的ボディガードということになる。
「それでは、景臣さんを雇った場合、一日あたりおいくらなのですか」
「知ってどうするのですか」
知ったところで、玲那に払えるとは思えない。
しかし、玲那が知ったところでどうしたいかという答えを口にする前に、景臣は玲那の耳元で金額を口にした。
「────っ!」
それは思っていた以上の金額で、玲那は思わず、ソファから立ち上がった。
「その金額だったらっ!」
対する景臣は、特に表情は変わらない。玲那の反応は想定していたのだろう。
「あなたに護衛をしてもらっても、支払えないことは知っているでしょう!」
「ええ、よく存じております。しかし、あなたには一つだけ武器がある。──報酬はあなたの身体です」
「わたしの身体にそれだけの価値があるとは……」
「価値を決めるのは、あなたではありません。報酬を受け取る私が決めるのです」
むしろ、あなたの価値からすれば、お釣りが来るくらいですよ。
そううそぶく男に、玲那はあまりの悔しさに涙をにじませながら、睨みつけた。
それならば、景臣は私的ボディガードということになる。
「それでは、景臣さんを雇った場合、一日あたりおいくらなのですか」
「知ってどうするのですか」
知ったところで、玲那に払えるとは思えない。
しかし、玲那が知ったところでどうしたいかという答えを口にする前に、景臣は玲那の耳元で金額を口にした。
「────っ!」
それは思っていた以上の金額で、玲那は思わず、ソファから立ち上がった。
「その金額だったらっ!」
対する景臣は、特に表情は変わらない。玲那の反応は想定していたのだろう。
「あなたに護衛をしてもらっても、支払えないことは知っているでしょう!」
「ええ、よく存じております。しかし、あなたには一つだけ武器がある。──報酬はあなたの身体です」
「わたしの身体にそれだけの価値があるとは……」
「価値を決めるのは、あなたではありません。報酬を受け取る私が決めるのです」
むしろ、あなたの価値からすれば、お釣りが来るくらいですよ。
そううそぶく男に、玲那はあまりの悔しさに涙をにじませながら、睨みつけた。

