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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第13章 【十三話】『筒宮』の名の重み
    □ ■ □

 景臣の両親が部屋を去った後、席がセッティングされ、玲那はいつものように景臣に給仕されながらの食事となった。
 景臣が護衛に来てからこちら、ずっとそうやって食事をしてきたけれど、てっきり今日は景臣も一緒に食べると思っていたから、玲那は戸惑ってしまった。
 とはいえ……。

「あなたが食事をしている姿を見ていると、いろいろと想像してしまいますね」

 だとか、

「思っているより口を大きく開けるのですね」「なるほど、そうやって男をくわえこむわけですか」

 と給仕をする度に耳元で囁かれてしまえば、ない食欲がさらになくなってしまい、玲那は食事の途中でナイフとフォークから手を離した。

「玲那さん、どうされました? お口に合いませんでしたか」
「……いえ、そういうわけでは」
「それでは、食べられますよね?」

 景臣はそういいながら皿に残っているプチトマトをつまむと、玲那の唇に押し当てた。

「さあ、口を開いて」

 そんなことをされなくても食べられるという意味で口を閉じたまま景臣を睨み付けると、鼻で笑われた。恥ずかしくて顔がかーっと赤くなったのが分かった。
 赤くなった玲那を見て景臣はなにを思ったのか。
 玲那の唇に当てていたプチトマトを離すと、今度は玲那の唇に当てていた部分を自分の口元に持ってきて、ゆっくりと玲那に見せつけるように口づけた。

「玲那さん、こうすれば間接キスになりますね」
「…………っ」
「顔が赤いですけど、これくらいで恥ずかしいのですか? 社長とはもっと恥ずかしいことをされたでしょう?」

 そんなこと、していないという意味で玲那は首を振ったが、景臣は唇にプチトマトを当てたままくすりと笑った。

「社長は前戯をきちんとされるような方ではなさそうですから、こういった戯れの時間もなかったのでしょうね」

 景臣はそう言って、また笑った。

「いいでしょう、玲那。たっぷりと教えてあげますよ」
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