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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第1章 【一話】死体との対面
玲那はドアの向こうの景臣にそう告げると、シャワーの音が止まないシャワー室へと足を運んだ。
玲那はシャワー室のドアを遠慮がちに叩いたが、そういえばドアの向こうは脱衣所になっていたから聞こえないかもと思い切ってドアを開けた。
むわっとした空気が玲那に襲いかかってきて、驚いてとっさにドアを閉めた。
玲那が湯舟に湯をためて入った時でも脱衣所にはこんなに熱気はこもっていなかったはず。なにかがおかしい。
玲那はもう一度ドアを開けた。
先ほど開けた時にだいぶ熱気が逃げたのか、今度はそれほどでもなかった。
湯気のせいか、少し脱衣所が白っぽく見えるが視界はそれほど悪くない。
玲那は慎重に中へと足を踏み入れ、ふと違和感を覚えた。それがなにか分からぬまま、玲那はシャワー室へと向かった。
「道弘さま、いらっしゃいますか」
シャワー室は脱衣所からシームレスに続いていて、ドアで仕切られている。
それにしても、どうしてこんなにシャワーの音が聞こえて、しかもとても暑いのだろうか。
不思議に思いつつ、声を掛けても返事がないので玲那はドアを叩いた途端。
脱衣所とシャワー室の間を仕切っているドアが音もなく開いた。
白いタイル。
白い壁。
白い天井。
奥には湯舟。
その手前に……。
「や……や、やぁぁぁっ! だ、だれか来てっ!」
タキシードを着たままの道弘が降り注ぐシャワーを浴びた状態で倒れていた。
玲那はシャワー室のドアを遠慮がちに叩いたが、そういえばドアの向こうは脱衣所になっていたから聞こえないかもと思い切ってドアを開けた。
むわっとした空気が玲那に襲いかかってきて、驚いてとっさにドアを閉めた。
玲那が湯舟に湯をためて入った時でも脱衣所にはこんなに熱気はこもっていなかったはず。なにかがおかしい。
玲那はもう一度ドアを開けた。
先ほど開けた時にだいぶ熱気が逃げたのか、今度はそれほどでもなかった。
湯気のせいか、少し脱衣所が白っぽく見えるが視界はそれほど悪くない。
玲那は慎重に中へと足を踏み入れ、ふと違和感を覚えた。それがなにか分からぬまま、玲那はシャワー室へと向かった。
「道弘さま、いらっしゃいますか」
シャワー室は脱衣所からシームレスに続いていて、ドアで仕切られている。
それにしても、どうしてこんなにシャワーの音が聞こえて、しかもとても暑いのだろうか。
不思議に思いつつ、声を掛けても返事がないので玲那はドアを叩いた途端。
脱衣所とシャワー室の間を仕切っているドアが音もなく開いた。
白いタイル。
白い壁。
白い天井。
奥には湯舟。
その手前に……。
「や……や、やぁぁぁっ! だ、だれか来てっ!」
タキシードを着たままの道弘が降り注ぐシャワーを浴びた状態で倒れていた。