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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第18章 【十八話】契約の落とし穴
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 服を着替えて、用意されていた化粧品で化粧をしてから玲那はようやく脱衣所から出ることにした。
 昼に少し寝たとはいえ、その後がハードすぎた上に、しっかりと寝ていないのだから、なんだかぼんやりとしているような気がする。
 ふらついていることを自覚しながら、扉の向こうの惨状を思い出しながら勇気を出して開けたのだが、玲那のせいで床の上が汚れまくっていたはずなのが、きれいになっていた。玲那がお風呂に入っている間に景臣が掃除をしたのだろう。

「準備、できましたか」

 そう声をかけてきたのは、いつの間に着替えたのか、いつもどおりのスーツを着た景臣。
 景臣は結局、ジャケットを脱いでタイを解いただけだったのでそのままでも出られたのかもしれないけれど、玲那から出た体液のせいで服を汚していたかもしれない。

「これからここに家具と家電を運び入れてもらいます。俺たちは少しの間、外に出ておきましょう」

 そう言って景臣は外に出るように促してきたので、玲那は慌てた。
 昨日、ここに連れて来られたときに景臣は『ここに監禁する』と言っていたが、その真相を今のうちに知っておかなければならないと思い出したのだ。

「あの」
「なんでしょうか」
「ここは、その……」

 景臣は本当にそんな目的でこの部屋を購入したのだろうか。そうだとしたら、この人、実はマズイ人なのではないだろうか。
 玲那の頭はようやくそういったことに頭が回るようになってきた。
 だけどそのまま昨日言われた言葉をストレートに聞くことが出来ずに、玲那は違う言葉で確認を取った。

「……ここで、その……わたしは生活をするのでしょうか」

 玲那の問いに景臣はなにを思ったのか、目を細めると玲那に近寄り、見下ろしてきた。
 玲那と景臣の身長差は頭一つ分ほど。玲那の身長は標準だが、景臣はかなり大きい。近寄られると顔を思い切り上げないと、視線が合わない。
 改めて知ったことに玲那はどきどきしていると、景臣は笑った。

「筒宮の自室より狭いこの部屋で俺と過ごすのが嫌だと?」
「え……いえ、そんなことは。……ただ、その……」
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