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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第18章 【十八話】契約の落とし穴
促されて仕方がなく玲那は景臣について店内に入り、やはり中も外と同じように朽ち果てたかのような印象を抱くものだった。
一番奥の席に座り、景臣が注文を通すのをぼんやり見ていた。
注文するとすぐに奥からいい匂いが漂ってきて、玲那のお腹がぐぅと小さく鳴った。
人間の身体というのは、恐ろしいほど三大欲求に忠実だ。そのことを恥ずかしく思ったが、生理的欲求には逆らえない。
できあがった定食を運んできたのは、この建物と同じようなくたびれた女性。
ふたつのトレイにそれぞれの定食が乗せられていた。
玲那の前に置かれ、鼻腔をくすぐるよい匂いにまたもやお腹が鳴った。
トレイに乗っていたのは、山盛りの野菜サラダとベーコンとしっかりと火が通った目玉焼き。それから具だくさんの味噌汁と、炊きたての雑穀米。
美味しそうな料理を目の前にした玲那は、今までの不安がどこかに飛んでしまい、料理を口にした。
一番奥の席に座り、景臣が注文を通すのをぼんやり見ていた。
注文するとすぐに奥からいい匂いが漂ってきて、玲那のお腹がぐぅと小さく鳴った。
人間の身体というのは、恐ろしいほど三大欲求に忠実だ。そのことを恥ずかしく思ったが、生理的欲求には逆らえない。
できあがった定食を運んできたのは、この建物と同じようなくたびれた女性。
ふたつのトレイにそれぞれの定食が乗せられていた。
玲那の前に置かれ、鼻腔をくすぐるよい匂いにまたもやお腹が鳴った。
トレイに乗っていたのは、山盛りの野菜サラダとベーコンとしっかりと火が通った目玉焼き。それから具だくさんの味噌汁と、炊きたての雑穀米。
美味しそうな料理を目の前にした玲那は、今までの不安がどこかに飛んでしまい、料理を口にした。