この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第19章 【十九話】キスマーク
□ ■ □
定食屋で朝食を済ませて、少し休憩をしてから部屋に戻ると、すっかり家具と家電が増えていた。
改めて部屋を案内された玲那だが、実はまだ手前のLDK部分にしか足を踏み入れていなかった。
奥の寝室部分に案内され、籐で作られた予想以上に大きなベッドを見て、うろたえた。
しかも景臣は玲那の後ろから抱きつくと、耳元で囁いた。
「あのベッドであなたの身体を毎晩、かわいがってあげますよ」
「…………っ!」
「あれはウォーターベッドなのですよ。水の上に浮いているような感覚なので、あそこでセックスすると、とても気持ちがいいのですよ」
それに、と景臣は続ける。
「昨日みたいにどろどろになっても、マットを変えるのは簡単ですからね」
そういって景臣は玲那の耳元で笑った。
「今から試してみますか?」
今からとはなにごとなのかと玲那は景臣の腕をふりほどき、振り返った。
さすがに腹が立って睨み付けたのだが、景臣は笑っているだけだった。
「寝ていないですから、目の下にクマができていますよ」
景臣はクスッと笑うと、玲那から離れた。
「明日は社長の葬式です。あなたも出席するように言われていますから、お忘れなく」
そう言って、景臣は部屋を出ていった。
正直、玲那は疲れていた。目の前にはベッドがある。
寝たい。
だけど化粧も落とさず、しかも服のまま寝るのも……と思ったが、食事をしたのもあり、眠さにあらがえず、玲那はそのままベッドに沈み込んだ。
定食屋で朝食を済ませて、少し休憩をしてから部屋に戻ると、すっかり家具と家電が増えていた。
改めて部屋を案内された玲那だが、実はまだ手前のLDK部分にしか足を踏み入れていなかった。
奥の寝室部分に案内され、籐で作られた予想以上に大きなベッドを見て、うろたえた。
しかも景臣は玲那の後ろから抱きつくと、耳元で囁いた。
「あのベッドであなたの身体を毎晩、かわいがってあげますよ」
「…………っ!」
「あれはウォーターベッドなのですよ。水の上に浮いているような感覚なので、あそこでセックスすると、とても気持ちがいいのですよ」
それに、と景臣は続ける。
「昨日みたいにどろどろになっても、マットを変えるのは簡単ですからね」
そういって景臣は玲那の耳元で笑った。
「今から試してみますか?」
今からとはなにごとなのかと玲那は景臣の腕をふりほどき、振り返った。
さすがに腹が立って睨み付けたのだが、景臣は笑っているだけだった。
「寝ていないですから、目の下にクマができていますよ」
景臣はクスッと笑うと、玲那から離れた。
「明日は社長の葬式です。あなたも出席するように言われていますから、お忘れなく」
そう言って、景臣は部屋を出ていった。
正直、玲那は疲れていた。目の前にはベッドがある。
寝たい。
だけど化粧も落とさず、しかも服のまま寝るのも……と思ったが、食事をしたのもあり、眠さにあらがえず、玲那はそのままベッドに沈み込んだ。