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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第19章 【十九話】キスマーク
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 そして、気がついたら朝になっていた。
 あまりのことに驚いて飛び起きたのだが、昨日、ベッドに潜り込んだときには服を着ていたはずなのに、目が覚めたら下着さえなにも着けていない状態で、玲那は混乱した。しかも化粧もご丁寧に落としてある。
 それだけでも驚きなのに、さらに玲那は自分の身体を見下ろして、悲鳴を上げそうになった。
 身体のあちこちが鬱血したかのように赤黒くなっていたのだ。
 昨日、お風呂に入った時点ではこんなことになっていなかったけれど、その前に景臣に色々とされた跡が今になって出てきたのだろうか。
 疑問に思っていると、LDKに続く部屋のドアが開いて、景臣が現れた。
 こちらはすでに着替えが終わっているようで、黒のフォーマルスーツを着ていた。
 そうだった、今日は道弘の葬式だったと玲那は思い出した。

「起きましたか」
「っ!」

 景臣の少し呆れたような声音と視線で、玲那は自分の姿を思い出した。慌てて掛け布団を引き寄せたが、すでに遅かったかもしれない。

「寝ていても男を求めるなんて、本当にあなたという人は困りましたね」
「わたし……」

 そんなことを言われても、まったく記憶にない。

「忍耐強い俺だからこそ、まだ挿入(い)れられてないってこと、自覚してくださいよ」
「あのっ」
「なんですか」
「寝ている間に化粧を落としてくれたのは」

 景臣に話の主導権があるうちは玲那を貶めるような言葉しか出てこないのがなんとなく分かってきたので、そのことに触れないような話題に切り替えるのが一番だと思い、玲那は違う話を振ってみた。
 景臣は片眉を上げ、予想外の玲那の言葉に少しだけ驚いたようだが、すぐににやりと笑った。

「俺、ですよ。化粧を落として、顔中にキスをしたらあんなに喘ぐから、それはもう大変でした」
「そうですか。……ありがとうございます」
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