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九尾狐(クミホ)異伝
第3章 月夜の変化(へんげ)
 彩里は俊秀さえ傍にいてくれれば良い。このまま刻が流れ、幾つもの季節がうつろい、やがて三十年待てば、本物の人間になれるかもしれないのだ。
 俊秀もまた彩里が傍にいてくれるだけで、他に望むものはないというが、彩里はそれだけでは心許なかった。もっと何か俊秀の歓ぶことがしてあげたい。彼のためになることができたらという願いは強くなる一方である。
 しかし、目下、良人のために自分は何をすれば良いのか、何ができるのか、彩里にはまだよく掴めないでいる。
「―里、彩里」
 彼方から良人の声が聞こえてくる。
 俊秀が呼んでいる。現金なもので、愛する男の声を聞いただけで、身体が熱くなり、心の愁いも霧散してゆく。
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