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九尾狐(クミホ)異伝
第3章 月夜の変化(へんげ)
 俊秀は脚音を立てないように、その場から離れた。途中で頬を熱い雫が流れているのに気づいたが、それが涙だとは絶対に認めたくなかった。
 男が泣くのは、親が死んだときと、惚れた女と別れるときだ。彩里は絶対に自分の傍からいなくなったりはしないのだから、俺が涙を流す必要はない。
 俊秀はとめどなく溢れる涙を乱暴に拳で拭った。
 あまりに強く唇を噛みしめたせいか、唾液に混じって鉄錆びた味が口中にひろがった。
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