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九尾狐(クミホ)異伝
第4章 宿命
宿命
俊秀は薄い夜具の中で何度目になるか判らない寝返りを打った。
上半身を起こそうとすると、くらりと眩暈がする。額を押さえると、異様に熱い。やはり、彩里に言われたように、せめて今日一日は大人しく横になっているのが賢明なようだ。
薬草摘みから戻った翌朝、俊秀はいきなり高熱を出して寝込むことになった。
全く、俺としたことが、男の癖に情けない。
俊秀はとことん落ち込んだ。
今回の熱は、落胆と衝撃もさることながら、昨夜、冷たい夜風に長時間当たったせいだと判っている。
俊秀は薄い夜具の中で何度目になるか判らない寝返りを打った。
上半身を起こそうとすると、くらりと眩暈がする。額を押さえると、異様に熱い。やはり、彩里に言われたように、せめて今日一日は大人しく横になっているのが賢明なようだ。
薬草摘みから戻った翌朝、俊秀はいきなり高熱を出して寝込むことになった。
全く、俺としたことが、男の癖に情けない。
俊秀はとことん落ち込んだ。
今回の熱は、落胆と衝撃もさることながら、昨夜、冷たい夜風に長時間当たったせいだと判っている。