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九尾狐(クミホ)異伝
第4章 宿命
彩里は愛らしい面をくしゃっと綻ばせた。
「もちろんよ。私が兵曹判書さまを褒めて、あなたが嫉妬したというのなら、それは、あなたが私をとても大切に想ってくれているからだわ。あなたが私を好いてくれていると知って、私が歓ばないはずはないでしょ」
「お前って奴は―」
俊秀の心に彩里への愛しさが溢れた。
彩里、お前がたとえ九尾狐であったとしても、俺は構いはしない。たとえ、お前が何ものであろうと、俺が生涯かけて愛し続ける女はお前だけだ。
心の中で妻に呼びかける。
「俊秀、大好き」
いきなり彩里が飛びかかってきて、横たわったままの俊秀は悲鳴を上げた。
「おい、急に上にのしかかってきたら、潰れるじゃないか!」
「もちろんよ。私が兵曹判書さまを褒めて、あなたが嫉妬したというのなら、それは、あなたが私をとても大切に想ってくれているからだわ。あなたが私を好いてくれていると知って、私が歓ばないはずはないでしょ」
「お前って奴は―」
俊秀の心に彩里への愛しさが溢れた。
彩里、お前がたとえ九尾狐であったとしても、俺は構いはしない。たとえ、お前が何ものであろうと、俺が生涯かけて愛し続ける女はお前だけだ。
心の中で妻に呼びかける。
「俊秀、大好き」
いきなり彩里が飛びかかってきて、横たわったままの俊秀は悲鳴を上げた。
「おい、急に上にのしかかってきたら、潰れるじゃないか!」