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九尾狐(クミホ)異伝
第4章 宿命
薔薇色の先端をすっぽりと咥えられる。
その刹那、身体の中心を妖しい震えが駆け抜け、彩里の身体は燃え盛る焔に投げ込まれたかのように熱くなった。
おかしい。彩里は内心、焦った。
この男の言葉どおり、あの香油には媚薬が―しかも、かなりきつい媚薬が仕込まれていたらしい。心から恋い慕う俊秀に抱かれるときでさえ、ここまで一挙に身体が燃え上がることはないのだ。
媚薬のせいで、彩里の身体中の感覚が常になく感じやすくなっている。このままでは、兵曹判書の思う壺で、この男が彩里に少し触れただけで、彩里は淫らに身体をくねらせ、悩ましい喘ぎ声を上げることになってしまうだろう。
「ホホウ、早速、効いてきたな。つい先刻まで、あれほど冷えていた身体がほれ、もう、このように熱くなっておるわ」
その刹那、身体の中心を妖しい震えが駆け抜け、彩里の身体は燃え盛る焔に投げ込まれたかのように熱くなった。
おかしい。彩里は内心、焦った。
この男の言葉どおり、あの香油には媚薬が―しかも、かなりきつい媚薬が仕込まれていたらしい。心から恋い慕う俊秀に抱かれるときでさえ、ここまで一挙に身体が燃え上がることはないのだ。
媚薬のせいで、彩里の身体中の感覚が常になく感じやすくなっている。このままでは、兵曹判書の思う壺で、この男が彩里に少し触れただけで、彩里は淫らに身体をくねらせ、悩ましい喘ぎ声を上げることになってしまうだろう。
「ホホウ、早速、効いてきたな。つい先刻まで、あれほど冷えていた身体がほれ、もう、このように熱くなっておるわ」