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情欲の塔
第2章 変態でスイマセン
フフ、と女が笑う。
「ここは、私が作った仮想空間の中。私のフィアンセ候補を、夢を通じて連れてきたの。つまり現実のあなたたちは今、眠っている状態よ」
仮想空間…?意味わかんねえ。要するに、全部こいつの仕業ってことなんだよな?黒子もこいつ…だろうな。他に誰もいないし。ってことは、悪趣味な仕掛けの数々もこいつがやったのか。
「夢魔か何かか?」
金髪イケメンが言った。夢魔…淫魔と同じようなもんだっけか。これまたファンタジーな…。
「私は姫よ」
きっぱりと女が言った。…はいはい。それでいいわ、もう。
「そこのイケメンくんもいいけど」
女が唐突に言った。
「――私、あなたのことすごく気に入っちゃった」
「あ?」
「あなたの反応が一番好き」
わずかに頬を紅潮させながら、女は言った。
「…うっせぇ」
あんなん人に見られたのは初めてだ。
と、女が腰を下ろし、脚を広げた。
「最終的に一人に絞るつもりだったけど…やめた!二人とも、遠慮せず飛び込んでらっしゃい!両方受け止めてみせるわ!!」
女はM字に開いた中心を見せつけるように言った。
ヤらないと帰れないのか…?
「…おい、お前魔王だろ。魔王らしく捕らえに行けよ、姫をよ」
「いやいや、キミこそ彼女に気に入られてるし、救いにいってあげたら?勇者さま」
「遠慮すんなよ」
「キミこそ」
人柱を互いに押し付けあっていると、黙って見ていた女が口を開いた。
「二人とも」
はたと口を閉じて女へと顔を向けると、そこには完璧な笑顔があった。
「帰りたくないの?」
口調は穏やかだが、その裏には、あなたたちが帰れるかどうかは私の気持ち次第なのよ、という意味が込められている。
「ヤらせて頂きます」
同時に言った二人の顔は、ひきつっていた。
―完―
「ここは、私が作った仮想空間の中。私のフィアンセ候補を、夢を通じて連れてきたの。つまり現実のあなたたちは今、眠っている状態よ」
仮想空間…?意味わかんねえ。要するに、全部こいつの仕業ってことなんだよな?黒子もこいつ…だろうな。他に誰もいないし。ってことは、悪趣味な仕掛けの数々もこいつがやったのか。
「夢魔か何かか?」
金髪イケメンが言った。夢魔…淫魔と同じようなもんだっけか。これまたファンタジーな…。
「私は姫よ」
きっぱりと女が言った。…はいはい。それでいいわ、もう。
「そこのイケメンくんもいいけど」
女が唐突に言った。
「――私、あなたのことすごく気に入っちゃった」
「あ?」
「あなたの反応が一番好き」
わずかに頬を紅潮させながら、女は言った。
「…うっせぇ」
あんなん人に見られたのは初めてだ。
と、女が腰を下ろし、脚を広げた。
「最終的に一人に絞るつもりだったけど…やめた!二人とも、遠慮せず飛び込んでらっしゃい!両方受け止めてみせるわ!!」
女はM字に開いた中心を見せつけるように言った。
ヤらないと帰れないのか…?
「…おい、お前魔王だろ。魔王らしく捕らえに行けよ、姫をよ」
「いやいや、キミこそ彼女に気に入られてるし、救いにいってあげたら?勇者さま」
「遠慮すんなよ」
「キミこそ」
人柱を互いに押し付けあっていると、黙って見ていた女が口を開いた。
「二人とも」
はたと口を閉じて女へと顔を向けると、そこには完璧な笑顔があった。
「帰りたくないの?」
口調は穏やかだが、その裏には、あなたたちが帰れるかどうかは私の気持ち次第なのよ、という意味が込められている。
「ヤらせて頂きます」
同時に言った二人の顔は、ひきつっていた。
―完―