この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
歪んだ鏡が割れる時
第1章 第一章
「おはようございまーす」

美波が出勤してきたようだ。彼女に何を訊かれても、白石から聞いた事をそのまま伝えればいい。ストーリーは出来上がっていて、そこに乗ってさえいれば事は順調に運ぶ。

携帯電話がメールの着信を告げた。

──透子、疲れてないか?
また連絡する。
昨夜の君は、想像以上だったよ。

その文字を目にした途端、夕べ2人でした事がまざまざと蘇った。

頬を叩かれて意識を取り戻した私は、導かれるまま、男の性器を貪った。そして自ら彼に股がり、激しく腰を振っていた。

バスタブの縁で彼の望んだポーズをとり、自分の全てを開いて見せた。
湯に浸かっている男に足の指を舐めさせ、唇が私の中心に近づいて来るのを、息を殺し、胸を焦がして見続けた。

あの女は誰?

そして私達は、立ったまま繋がった。

「もっと、もっとして浩之さん、あぁ……やめないで、やめないでぇ……」

あれが私?

「透子、もう私でなければダメだろう、ん?」

今また身体が疼く。
隠した足枷が熱を発する。

──昨夜の君は、想像以上だったよ。

文字が声となって耳に届き、ふつふつと身体の芯が熱くなる。

甘い夜の記憶が後を引いた事など、これまで一度もなかった。なのに今、激しく乱された記憶が心を占めて、昨夜の秘め事に蓋ができない。

身体が、彼を欲しがっていた。












/195ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ