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歪んだ鏡が割れる時
第2章 第二章
やばいやばいやばい……。
「当たり前だろ?」
「よかった。日程が決まったらまた連絡するね」
階段を上ってくるユウの足音が聴こえる。
「わかった。楽しみにしてるよ」
「早く会いたいね」
「マジで会いたいよ茜」
「うふっ、それじゃまたね」
ノックが2度聴こえた。
「うん、連絡待ってるから。バイバイ」
俺は慌てずゆっくりと電話を切った。
ぎりぎりセーフ!
こたつ兼テーブルに携帯電話を置いてドアの鍵を開けた。
「こんばんは」
「おぅ、ユウちゃん久しぶり」
ここはにこやかに出迎える。
ユウは女の子にありがちな妙な詮索はしない。でも、彼女がいることを黙っている以上バレるわけにはいかない。ここで不審がられたら、俺は今夜も自分で自分を慰めなきゃならなくなる。
今は茜がこっちに来るという衝撃を胸に収め、自分の欲望に素直になろう。
ユウは身体にぴたりと張り付いたTシャツと、七分丈の細いジーンズを穿いていた。
脱がせるのが面倒だなと心で口を尖らせ、とりあえず玄関先でハグする。
「待ってたよ」
シャンプーの甘い香りが鼻孔をくすぐった。
胸に頬を埋め、目を合わせてにっこり笑ったユウは、さっと靴を脱いで部屋に上がっていく。
外を眺めている小さな背中に襲い掛かろうとした時、ユウの右手に白い封筒を見つけた。
「当たり前だろ?」
「よかった。日程が決まったらまた連絡するね」
階段を上ってくるユウの足音が聴こえる。
「わかった。楽しみにしてるよ」
「早く会いたいね」
「マジで会いたいよ茜」
「うふっ、それじゃまたね」
ノックが2度聴こえた。
「うん、連絡待ってるから。バイバイ」
俺は慌てずゆっくりと電話を切った。
ぎりぎりセーフ!
こたつ兼テーブルに携帯電話を置いてドアの鍵を開けた。
「こんばんは」
「おぅ、ユウちゃん久しぶり」
ここはにこやかに出迎える。
ユウは女の子にありがちな妙な詮索はしない。でも、彼女がいることを黙っている以上バレるわけにはいかない。ここで不審がられたら、俺は今夜も自分で自分を慰めなきゃならなくなる。
今は茜がこっちに来るという衝撃を胸に収め、自分の欲望に素直になろう。
ユウは身体にぴたりと張り付いたTシャツと、七分丈の細いジーンズを穿いていた。
脱がせるのが面倒だなと心で口を尖らせ、とりあえず玄関先でハグする。
「待ってたよ」
シャンプーの甘い香りが鼻孔をくすぐった。
胸に頬を埋め、目を合わせてにっこり笑ったユウは、さっと靴を脱いで部屋に上がっていく。
外を眺めている小さな背中に襲い掛かろうとした時、ユウの右手に白い封筒を見つけた。