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歪んだ鏡が割れる時
第2章 第二章
火照った頬にキスをして「今日は痛くしないからね」と囁いた。スキンを着け直し、足の間に腰を割り込ませた。

「ユウちゃん、力抜いて」

頷くユウの頭を撫で、俺自身をユウの中心にあてがう。縦にゆるゆると擦りつけ、なめらかに滑る事を確認してから軽く蜜口を塞いだ。

「いくよ」

自分の中で煮えたぎっているものを抑え付け、少しずつ挿入していく。ユウの顔が歪むのを見たくなかった。

「痛い?」

「だ、大丈夫」

「これは?」

「……痛くないよ」

汗が頬を伝い、俺の呼吸ばかりが荒くなっていく。

ユウを待つんだ、たぶん、呼吸に合わせて動けば……。

深く息をする度に、ユウの力が抜けていく。徐々に中が締まってきて俺をいじめに掛かる。

「亮さん、気持ちいい……あぁ……」

涙は落ちない。上を向いたまま薄目を開けて蕩けそうな表情を見せる。

色気を感じた。

緩やかな抜き差しを繰り返し、腰を回すようにして奥を確かめる。幾重にも重なる肉の壁が、途切れることなく愛液を繰り出し、俺たちの擦れ合う音が熱く響いた。

「あぁ、亮さん、亮さ……ん、あぁ、あぁ……」

一段と締め付けてくるユウを抱きしめ、唇を重ねた。

「んぅっ、うっ、ぅ……」

俺の背中に手を回し、僅かに腰を動かした。

「ユウちゃん、欲しい?」

見つめ合った。

「欲しい、欲しいよう」

「ほんと?」

「気持ちいいの、すごく気持ちいい」

「俺もだよ」

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