この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
犯した人妻の身体
第7章 そして辱める LOVE TIME
ダイニングバーで十二分に火照らせた気持ちと体に温度の下がった夜風は心地よかった。鈴木は一言もしゃべらずにスタスタと歩き、その二歩後ろ程を香織が懸命に早足でついてきて、裏道通りのラブホテルにやってきた。入った狭いロビーの中で、右斜め後ろに少し息をあげて「ハァ~、ハァ~」言っている香織の存在を無視したまま、鈴木は無言のままランプのついている空き部屋の数々を見比べて時間を掛けていた。別にどの部屋にしようか迷っているわけではない。どの部屋でもよかった。ただ香織をココに立たせておいて恥ずかしい思いをさせるのと、焦らすことを楽しんでいたのだ。それと、同じように空き部屋の情報を見ているであろう香織の目線がその画面をさまよっているのを感じていたので、それが定めるのを待とうという気持ちもあった。そして、どこかの部屋に目がとまった頃合いを見計らって、「どこにしようか?」と独り言みたいに言って、バーを出てから初めて女の方を見て、素早くその瞳が見ている先の部屋に検討をつけた。