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犯した人妻の身体
第6章 猥褻なDINNER TIME
「ずいぶん面白い所を知っているのね」
 暗めのブルーライトが照らす地下のダイニング・バーのカウンター。隣りに座る鈴木と肩と肩とを触れ合わせながら、赤ワインの入ったグラスを手向けながら香織が言った。その表情、ノリは海からの続きで明るく、本来の手篭めにしようとしている男に犯される女の暗さはなかった。
「こんな造りなんて初め見るわ」
 そう言って両横に続く椅子の並びを眺めて見せた。無理もない。普通、椅子は等間隔で並べられているものだが、ここは二つの椅子が近接して設置されていて、その隣は大きく間を空けられている。そのパターンで5組、計10脚の椅子が並べられているのだ。それに後ろの壁面に置かれている3つのテーブル席も同じように椅子が横並びに置かれていて、対面ではない。そして、さして大きくもないこの店内には不似合いなほどにカウンター席とテーブル席の間が空けられていて、そこに大きな水槽が置かれ、中で熱帯魚が泳いでいる。
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