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同級生
第1章 シーン1
変なやつ。でもなんか悪い気はしない。
一度ドアのほうに歩きかけていたけれど、戻るとベッドに腰掛けている和也の隣に腰を下ろすと、彼の首に両手を回して唇を押し付けた。
思った以上に彼の唇が柔らかくて、気持ちが良かった。こんな形で会うんじゃなくて、もっと違った形で逢えたなら、違った関係になることが出来たのにと、ちょっと口惜しかった。
こいつは本当に良い奴なんだろうなと考えた。それだけにこの出会いの形は残念だ。
「じゃあ、行くわ。ばいばい。」
「さようなら。」
ドアを開けて、ホテルの出口に行くと、いつもの運転手がワゴン車を寄せてきた。
一度ドアのほうに歩きかけていたけれど、戻るとベッドに腰掛けている和也の隣に腰を下ろすと、彼の首に両手を回して唇を押し付けた。
思った以上に彼の唇が柔らかくて、気持ちが良かった。こんな形で会うんじゃなくて、もっと違った形で逢えたなら、違った関係になることが出来たのにと、ちょっと口惜しかった。
こいつは本当に良い奴なんだろうなと考えた。それだけにこの出会いの形は残念だ。
「じゃあ、行くわ。ばいばい。」
「さようなら。」
ドアを開けて、ホテルの出口に行くと、いつもの運転手がワゴン車を寄せてきた。