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第1章 シーン1

　中は相変わらず満員で、四人はラウンジにやカウンターで他のお客さんのプレイを眺めているうちにヒロミがオークションの準備のために呼びにきた。

「じゃあ後でな。」

「ちゃんと私を落札してよ。そうしないと他の人が落札したらあたし他人にされちゃうんだからね。」

「大丈夫だよ。」

　にこっと笑顔を返す真一に手を振って奈緒美と聖子はヒロミの後を付いていった。

　三階の控え室に案内されてそこで待っていたスタッフからオークションの説明を受けて準備をすることになった。

「オークションスタッフのカナと申します。本日はオークションへのご参加ありがとうございます。これから簡単な説明と準備をお願いしますが。オークションへのご参加は初めてでいらっしゃいますか？」

「はい。」

　二人は声をそろえて言った。