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家庭教師とその弟
第5章 ご招待
そして突然大声を出して近寄ってくる。
「10円玉なら簡単に開いた。俺にかかりゃこんなもん、」
「ここは俺の部屋だ!勝手に入るな!」
「りかは先に俺と話してたんだけど?蓮は俺より後じゃないの。奪ったのは蓮だろ」
8歳も歳の離れた兄弟って、こんな感じなのかな?私は一人っ子なので、その気持ちが全くわからなかった。
もし私にもこんな弟や兄がいたら、こんな喧嘩をしていたのだろうか。
この状況で私はなぜかしんみりと、アンニュイな気分に浸っていた。
「りかはな!お、俺のことが好きって、そう言ったんだぞ」
先生は、少し照れ臭そうにぽつりぽつりと言葉を繋いでいる。
「ちょっと蓮、こっちで話そう」
「ん。ごめんりか、ちょっと待っててな」
そう言って二人して出て行ってしまい、先生の部屋に一人、完全に置いてけぼりにされてしまった。
二人の声は隣の諒太郎くんの部屋に消えていき、声は完全に聞こえなくなってしまった。
ふと、部屋を見回してみる。
8畳ほどのやや長方形の洋室。諒太郎くんの部屋よりは広い印象だった。隣の部屋が諒太郎くんの部屋なんだろうが、さっきのことだから、じっくり見ることなんてできなかった。でも、こうして見てみると、先生の部屋はかなり片付いている感じがした。
諒太郎くんの部屋はなんだか、色んなものが色々と、棚とかに飾ってあって、汚くはないんだけど、物が沢山あった気がする。こうも兄弟で違うかなー?どうなんだろう。
「10円玉なら簡単に開いた。俺にかかりゃこんなもん、」
「ここは俺の部屋だ!勝手に入るな!」
「りかは先に俺と話してたんだけど?蓮は俺より後じゃないの。奪ったのは蓮だろ」
8歳も歳の離れた兄弟って、こんな感じなのかな?私は一人っ子なので、その気持ちが全くわからなかった。
もし私にもこんな弟や兄がいたら、こんな喧嘩をしていたのだろうか。
この状況で私はなぜかしんみりと、アンニュイな気分に浸っていた。
「りかはな!お、俺のことが好きって、そう言ったんだぞ」
先生は、少し照れ臭そうにぽつりぽつりと言葉を繋いでいる。
「ちょっと蓮、こっちで話そう」
「ん。ごめんりか、ちょっと待っててな」
そう言って二人して出て行ってしまい、先生の部屋に一人、完全に置いてけぼりにされてしまった。
二人の声は隣の諒太郎くんの部屋に消えていき、声は完全に聞こえなくなってしまった。
ふと、部屋を見回してみる。
8畳ほどのやや長方形の洋室。諒太郎くんの部屋よりは広い印象だった。隣の部屋が諒太郎くんの部屋なんだろうが、さっきのことだから、じっくり見ることなんてできなかった。でも、こうして見てみると、先生の部屋はかなり片付いている感じがした。
諒太郎くんの部屋はなんだか、色んなものが色々と、棚とかに飾ってあって、汚くはないんだけど、物が沢山あった気がする。こうも兄弟で違うかなー?どうなんだろう。