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家庭教師とその弟
第5章 ご招待
クローゼットはドアを開けた左手にあり、なかなかの収納がありそうに見える。
ドアを背にして右手には先生の趣味であろうCDやDVDや本が並んでいるシルバーのラックがある。同じものが3つ並んでいるがどちらも私の身長くらいの高さがある。そのどれもがきちんと整頓されている。
ラックの隣にはそれなりに大きな液晶が置いてあった。40インチ?詳しくないので分からないが、少なくとも私の部屋のテレビの倍はある。
中央には座椅子が一つと折りたたみできるテーブルがある。どちらも黒。
その背中の、クローゼットのある壁側にはドア付きの黒い棚が2つ、腰の高さくらいで並んでいた。
全体的に先生は黒の家具が好きなようだった。ベランダに出られるドアは部屋の左奥にあり、真正面にある窓側には黒いパイプベッドがあった。シーツも黒だ。
なかなかシックでお洒落な部屋だなーと思ったが、あまり生活感が感じられず、少し妙だなとも思った。諒太郎くんの部屋の方が男の子、という印象が強かった。
そんなに几帳面なのかな?それとも、潔癖症?私、がさつだしずぼらだから、そういうところ先生に嫌われちゃうかもなー。嫌だな。でも、すぐ直るもんじゃないしな。みこに相談しよっと。
そんなことよりも、先生たちは何しているの?まだかしら?
なかなか帰ってこない二人に少し疑問を覚えつつ、先生の香りがほんのり香っていたので、この時間を堪能しようと深呼吸を何度もしてみた。
ちょっとした幸せを噛み締めたのを、二人は見計らったのか、やっと姿を現した。
「おまたせりか。座っててよかったのに、ごめんね?」
まるで自分の彼女であるかのような口ぶりで言う諒太郎くん。
「それは俺の台詞だろ、ほんとごめんなりか。なんか菓子もってくるかな、なあ?」
二人は、さっきよりも落ち着いているらしかった。
ドアを背にして右手には先生の趣味であろうCDやDVDや本が並んでいるシルバーのラックがある。同じものが3つ並んでいるがどちらも私の身長くらいの高さがある。そのどれもがきちんと整頓されている。
ラックの隣にはそれなりに大きな液晶が置いてあった。40インチ?詳しくないので分からないが、少なくとも私の部屋のテレビの倍はある。
中央には座椅子が一つと折りたたみできるテーブルがある。どちらも黒。
その背中の、クローゼットのある壁側にはドア付きの黒い棚が2つ、腰の高さくらいで並んでいた。
全体的に先生は黒の家具が好きなようだった。ベランダに出られるドアは部屋の左奥にあり、真正面にある窓側には黒いパイプベッドがあった。シーツも黒だ。
なかなかシックでお洒落な部屋だなーと思ったが、あまり生活感が感じられず、少し妙だなとも思った。諒太郎くんの部屋の方が男の子、という印象が強かった。
そんなに几帳面なのかな?それとも、潔癖症?私、がさつだしずぼらだから、そういうところ先生に嫌われちゃうかもなー。嫌だな。でも、すぐ直るもんじゃないしな。みこに相談しよっと。
そんなことよりも、先生たちは何しているの?まだかしら?
なかなか帰ってこない二人に少し疑問を覚えつつ、先生の香りがほんのり香っていたので、この時間を堪能しようと深呼吸を何度もしてみた。
ちょっとした幸せを噛み締めたのを、二人は見計らったのか、やっと姿を現した。
「おまたせりか。座っててよかったのに、ごめんね?」
まるで自分の彼女であるかのような口ぶりで言う諒太郎くん。
「それは俺の台詞だろ、ほんとごめんなりか。なんか菓子もってくるかな、なあ?」
二人は、さっきよりも落ち着いているらしかった。