この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
家庭教師とその弟
第5章 ご招待
クローゼットはドアを開けた左手にあり、なかなかの収納がありそうに見える。
ドアを背にして右手には先生の趣味であろうCDやDVDや本が並んでいるシルバーのラックがある。同じものが3つ並んでいるがどちらも私の身長くらいの高さがある。そのどれもがきちんと整頓されている。
ラックの隣にはそれなりに大きな液晶が置いてあった。40インチ?詳しくないので分からないが、少なくとも私の部屋のテレビの倍はある。
中央には座椅子が一つと折りたたみできるテーブルがある。どちらも黒。
その背中の、クローゼットのある壁側にはドア付きの黒い棚が2つ、腰の高さくらいで並んでいた。
全体的に先生は黒の家具が好きなようだった。ベランダに出られるドアは部屋の左奥にあり、真正面にある窓側には黒いパイプベッドがあった。シーツも黒だ。
なかなかシックでお洒落な部屋だなーと思ったが、あまり生活感が感じられず、少し妙だなとも思った。諒太郎くんの部屋の方が男の子、という印象が強かった。
そんなに几帳面なのかな?それとも、潔癖症?私、がさつだしずぼらだから、そういうところ先生に嫌われちゃうかもなー。嫌だな。でも、すぐ直るもんじゃないしな。みこに相談しよっと。
そんなことよりも、先生たちは何しているの?まだかしら?
なかなか帰ってこない二人に少し疑問を覚えつつ、先生の香りがほんのり香っていたので、この時間を堪能しようと深呼吸を何度もしてみた。
ちょっとした幸せを噛み締めたのを、二人は見計らったのか、やっと姿を現した。

「おまたせりか。座っててよかったのに、ごめんね?」
まるで自分の彼女であるかのような口ぶりで言う諒太郎くん。
「それは俺の台詞だろ、ほんとごめんなりか。なんか菓子もってくるかな、なあ?」
二人は、さっきよりも落ち着いているらしかった。
/31ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ