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お礼の時効
第1章 私と一緒に住みませんか?
話は一ヶ月前に遡る
春季は無料法律相談に来た親子連れから、自分たちの家族が冤罪に巻き込まれたという相談を受けた。
内容を聞くとどうやら警察側の強引な取調べに被疑者は心が折れてしまい、嘘の自白をしてしまったようだ。
それで仕方なしに依頼を受けて被疑者に面会に行くと、その取調べの内容に疑いを持った。
春季は法律事務所の勤務弁護士の一人で、主に刑事事件を担当しながら実績を積んでいた。
公判が一ヵ月後に迫り、担当検事に挨拶がてらこちらの弁護方針なり事実関係についての考えを述べようと思い、やり手と評判の浅野に面会の申し込みを行ったところ特に問題なく日程は決まった。

春季はそこで「再会」を果たすことになる、しかも春季が記憶にない男と。

浅野の予定を聞くと、午前10時からはまる一日他の事件の被疑者取調べなどでつぶれるので、できればそれまでに来てほしいということだった。

当日の朝9時に地検に到着し、そのまま浅野の執務室へ案内された。
中に入ると最初に目に入ったのは執務用の机で、恐らく浅野の性格だろうか机の上にはなにもなかった。
大抵の検事の机はパソコンか書類が上がっていて、人にもよるが何も置いていないというのは珍しかった。
デスクマットすらないなんて、よほどのきれい好きなのだろうか、それとも事務官の「躾」だろうか。
春季はふとそんなことを考えていた。


手前に置かれた応接セットもきれいなもので、テーブルの上にほこりらしいものも見当たらない。

「こちらにお掛けください、まもなく浅野が参りますので」

年のころは20代半ばだろうか、楚々とした雰囲気で人懐こそうな事務官だった。
愛想のいい事務官だ、春季はそのかわいらしいという言葉が似合う女性事務官を見ながら思った。
自分とはまるで正反対だ、とも。

「おはようございます、お待たせしました」

しばらくすると浅野が執務室に入ってきた。
こざっぱりはしているが、恐らく徹夜をしたのだろう、ほのかにシェービングクリームの香りがする。
見ると顔色も冴えないようにも見えた、無精ひげの剃り残しがあった。
どこか中世的な顔の浅野の風貌に、見覚えがあるのは気のせいだろうか。
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