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お礼の時効
第9章 私と結婚してください

ひんやりとした空気の流れを感じ春季は目が覚めた。
どうやら曇りのようで、朝だというのに薄暗い。徐々に感覚が戻り身じろぎをすると自分の体の上に圧迫感を感じた。
最近はもうこんな目覚めに慣れてしまった自分が居る。そして自分の体に腕を絡める和臣の重みにも慣れてしまった。
春季は下腹に何か違和感を感じた。
そこに意識を向けるとまだ繋がったままで、恥ずかしくなり手で顔を覆って深いため息をつく。
体の中でピクンと脈打つそれは、少しずつ存在感を増した。
自分の体の中で硬さを取り戻すそれを感じていると、じわじわと甘い疼きを感じてしまう。
そのうち和臣の目が覚めたようで、体に廻された腕の力が強まった。
「春季……」
寝言なのかわからない、でも自分の名を呼ばれることは嫌ではなかった。一途過ぎるきらいはあったが、その一途さにほだされたのは自分で、しかも今となってはそれに喜びを感じていた。
和臣の頭を撫でる。自分に覆いかぶさるように眠る和臣の規則正しい寝息が聞こえてきた。
まだ少しだけこのままでいたい。昨夜の情事の余韻を感じ瞳を伏せた。
どうやら曇りのようで、朝だというのに薄暗い。徐々に感覚が戻り身じろぎをすると自分の体の上に圧迫感を感じた。
最近はもうこんな目覚めに慣れてしまった自分が居る。そして自分の体に腕を絡める和臣の重みにも慣れてしまった。
春季は下腹に何か違和感を感じた。
そこに意識を向けるとまだ繋がったままで、恥ずかしくなり手で顔を覆って深いため息をつく。
体の中でピクンと脈打つそれは、少しずつ存在感を増した。
自分の体の中で硬さを取り戻すそれを感じていると、じわじわと甘い疼きを感じてしまう。
そのうち和臣の目が覚めたようで、体に廻された腕の力が強まった。
「春季……」
寝言なのかわからない、でも自分の名を呼ばれることは嫌ではなかった。一途過ぎるきらいはあったが、その一途さにほだされたのは自分で、しかも今となってはそれに喜びを感じていた。
和臣の頭を撫でる。自分に覆いかぶさるように眠る和臣の規則正しい寝息が聞こえてきた。
まだ少しだけこのままでいたい。昨夜の情事の余韻を感じ瞳を伏せた。

