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幸せの時効
第8章 真実
 私が心を閉ざしていた頃、湯島の妻は子供を産んで、すぐに湯島の元から去った。実家に戻るように妻は言われたようで、子供を連れて戻ったと言うことだった。その後二人は戸籍上は夫婦でも、実質別々の生活をしていたようだ。そしてしばらく経ったある日体の不調を感じ、医師の診察を受けたところ自分の寿命を知らされたと書かれていた。病名は書かれていなかった。
 そこから色々自分の人生を振り返ったときに、改めて今の不幸は自分が原因であると悟ったようだ。
 そしてそれを残りの命の時間をかけて、償いたいと。湯島が妻と向き合おうとした矢先、私と再会した。私の姿を見たとき、湯島は分かったようだ。私が心を閉ざしていることを。それもまた自分の罪だと悔いたという。

 なのにあの軽口はなぜか。それは全て私の性格を知ったうえでの芝居だったようだ。自分が引き寄せたら、私は拒絶すると知っていたからだと。案の定私は湯島を拒絶したが、心は揺れ動いた。それは湯島は知らないし、予想できなかったようだ。

 そしてこの手紙を書いたのは、一言詫びをしたかったからだと書かれていた。自分の弱さが故の過ちに巻き込んでしまったことを詫びていた。そして、締めくくりには、こう書かれていた。

 お前の幸せをいつまでも願っている。と
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