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小田桐菜津子と七つの情事
第1章 最初の情事
「先生…」
彼女が口を開いた。
「どうされました?」
「なんだか、身体が熱くって」
「リンパの巡りが良くなってるんです。よくあることですよ」
なるべく何事もない口調で答える。
「もうお終いにしましょうか?」
「規定は何時まで?」
「あと15分ほどです」
「なら、最後までお願い…」
最後は消え入りそうな声で彼女はこたえる。
「バスローブに着替えますか? 汗でお洋服が汚れないよう」
彼女はちいさく頷く。私はバスルームに入り、彼女の着替えを持ってくる。そしてもう一度バスルームに入り、着替えが終わるのを待つ。
ベッドに戻り、いま一度うつ伏せの姿勢になった彼女に、整体を続ける。