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小田桐菜津子と七つの情事
第5章 五人目の戸惑い
目をそらさなくては、と頭の中で鐘が鳴る。
頭の血管がドクドクと激しく脈打っている。口の中がカラカラに乾いて、何も…、何も考えられなくなる。
じっと。
見てしまった。
彼女のイエローのパンティー。
太ももの素肌の奥に三角形のカタチで。
激しく混乱しつつも、これが何かの間違いであることは分かっていつつも。
ぼくはそのパンティーから目をそらすことが出来なかった。
吸い付けられるように、ぼくの視線は彼女のめくり上げられた股間に注がれている。
すると彼女はスカートから手を離し、手元にあった小さなバッグを手に取った。そして中からスマホを取り出した。
ぼくは状況がまったく掴めなかった。
彼女の指が素早く液晶画面の上を滑った。そして彼女のスマホがぼくの目の前に突き出された。
《LINE立ち上げて、ふるふるして》
テキストソフトの白い画面に、その短い言葉がタイプしてあった。