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小田桐菜津子と七つの情事
第5章 五人目の戸惑い
八朔:わたし、今日は少しエッチな気分なの。ゴメンね。わたしも今から東京に帰るところなんだけだ、座ってたらあなたの視線を感じて。なんだかドキドキしてきちゃって。
矢上:すみません…。そんなつもりじゃなかったんですけど
八朔:変態のおばさんって思ってるよね?
矢上:おばさんなんて、全然思わなかったですよ
八朔:年上好きなの? 彼女さんはいる?
矢上:別に年上好きってことはないですけど。彼女はいますよ。
八朔:彼女さんは年下?
矢上:ひとつ下です
八朔:じゃ、頼れるお兄さんなのね
何が言いたいんだろうと思って、何気なく彼女の顔色を伺う。するとその人もこちらに目を向けた。少し淡い色の瞳。肩まで届く髪。面長の。
八朔:そんな頼れるお兄さんを…ドキドキさせちゃったね
矢上:困ります。そんな風に言われると
八朔:もっと…ドキドキさせてあげたい。ほら…
そして彼女は、少しこちらに向き直った。
ブラウスの隙間から、胸のふくらみがのぞく。
小ぶりで品のいい胸の形。
東京の彼女は少しぽっちゃり目の体型で、胸も大きい。それからすると、やや小さめだけど。