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小田桐菜津子と七つの情事
第5章 五人目の戸惑い
「舌を伸ばしてごらん」
言われるがままに舌を出すと、互いの唇を離した間で、彼女の舌先が絡んでくる。
チロチロ…チロチロ…。
舌先だけを触れ合わせて、甘い愛撫。
頭の芯から溶けてゆくような、切なさと気持ちよさが押し寄せる。
「気持ちいいでしょう?」
舌先を絡めながら、彼女が言う。
ん
ぼくは言葉にならず、そう、うめく。
「そうよ…うんと素直になって、いっぱい感じたらいいの。SEXに上手い下手なんてないのよ…。互いを信頼して、さらけ出して、うんと気持ちイイこと…するの」
そう言いながら、彼女は唇を離し、ベッドに座るぼくの前に立った。
「見てて」
そう言って、スカートを自分の手ですこしたくし上げる。ぼくの膝をまたいで立ち、ぼくを見下ろす彼女。
「触って…」
潤んだ目で、そう、言われた。