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小田桐菜津子と七つの情事
第5章 五人目の戸惑い
ぼくは自然と手を伸ばす。
彼女のスカートの中に。
さっき新幹線の中で見た、イエローのショーツに。
あぁ…。
すごい…。
そこはもう、すごく熱くなっていた。蒸れて、湿っていた。
触れる指先がもどかしいくらい、そこを求めている。
手のひらを仰向けにし、中指でショーツの芯を探る。その筋目を。
「あぁっ…」
八朔さんが声を漏らす。ココなんだ。
その筋。熱の芯を中指でとらえ、前後にスライドする。やさしく、丁寧に、八朔さんのマン筋を撫でてゆく。
「くぅぅぅ…。ヤガミく…。。はっっっ…。それ…」
熱い谷間を何往復かこすると、八朔さんの腰が自然とうごめいていくのが分かる。
不器用なぼくの愛撫でも、こんなに感じてくれてる。
ぼくは夢中になって、彼女のラインを撫でる。
「そう…。それ…。そこ…。くはぁぁ…」
その時気づいた。
彼女の声に。
ぼくを励まし、勇気づけ、自信を与えてくれる彼女の声。
そういうことなのか、と思う。
感じている声を出すのは、ただ自分が気持ちいいからだけじゃない。相手にとっても、それが歓(よろこ)びになるんだ、と分かった。