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小田桐菜津子と七つの情事
第6章 痛みを覚えた六人目


「はうっ…」

そこは十分に熱く、そして湿っていた。
性器のまわりにはヘアがなく、潤ったひだが感じられた。
その先に、指を忍ばせてゆく。
ぬめりを帯びたスリットに指先を差し入れ、ゆっくりと上下にまさぐる。

「濡れているな」

くちゅっ、くちゅっ…。
蜜をたっぷり指に絡ませながら、そう問うた。

「はい…」
「こうして、焦(じ)らされながらゆっくり責められる…。それに弱いな?」
「…恥ずかしいです」
「その羞恥も…感度を高めている。そうだな」

あぁ…、、、と女は性器のスリットをまさぐられながら、ため息をつく。

「そうです…。あぁ…。そうです…。感じています」

こちらの声のトーンはあくまで冷たく、一定に。

「オナニーは好きか?」

指先を、スリットの下の、膣の入り口にスライドさせる。
女は答えない。
すぼまった膣口を探し出し、そこを爪先でそっとノックする。

くはぁっ!
女がたまらず声を漏らす。

「オナニーは好きか?」
「…このところ…していませんでした」
「ダンナとは?」

女の薬指のリングを見ながら、そう聞いてみた。聞きながら、膣のなかに指先をすこしだけ、差し込む。
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