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小田桐菜津子と七つの情事
第6章 痛みを覚えた六人目
「いやぁ…。はぁぁんっっ…。夫とは…、、しばらくしていません…」
「お前が拒んでいるのか?」
狭い膣口を探るように刺激する。
「違います」
「では夫が求めない?」
「……」
女は、荒ぶる吐息を抑えた。
身体がすこし、固くなるのを感じる。
知らぬ間に、核心に迫ったことを感じた。
何だ。
何を恐れる?
行為なのか、それとも質問なのか。
濡れた性器に指を沈めながら、私も逡巡(しゅんじゅん)する。
「――さん…」
女が浅い息のなかで、言葉を紡ぐ。
行為ではない、と本能的に分かった。
女がなにかを告白しようとしている。
私は膣から指を退かせた。
濡れた蜜を指にまとい、性器の割れ目に指を沿わせたまま、女の言葉を待った。
ヤバいな。
心のどこかで、警告のシグナルが聞こえた。