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小田桐菜津子と七つの情事
第7章 最後の情事

互いにとって精神的にほぼ依存がなく、毎回楽しくテニスをするぐらいの気楽さでSEXを楽しんでいたせいで、別れる理由を見つけることが難しかったからだ。
ぼくの性格的に、避妊は完全に行ったし、そういう意味でのリスクもなかった。互いに深入りすることなく、永遠に続く気楽な関係。ぼくはそんな風に簡単に考えていた。

なっちゃんが、そう、言い出すまでは。


冷たくさめた妻の背中をそっとさすりながら、ぼくは真綿で首を絞めるように、愛する妻の想いを踏みつけていたんだな、と思った。
それから二度と、彼女はぼくの浮気を疑うようなことは言わなかった。それはぼくの言葉を信じたからなのか、それともその浅い噓を見切った上で、このささやかな「ホーム」を守ろうとしたからなのかは分からない。

とりあえずぼくは、絵里子さんと別れた。
彼女にとっては青天の霹靂(へきれき)であり、彼女はひどく感情を乱した。ありていに言えば、別れを告げたぼくのマンションの部屋で、絵里子さんは号泣した。
自分に何の落ち度もなく、こんな形で急に捨てられるのは納得できない、というのが彼女の言い分だった。
何というか彼女は、結果としてぼくにかなりのめり込んでいたのだ。それはぼくにとっても驚きであり、それこそ晴天の霹靂だった。
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