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小田桐菜津子と七つの情事
第7章 最後の情事
なっちゃんの手が、ぼくのトランクスの前扉をすり抜けて、ペニスに届く。
いつもはひんやりとした彼女の手が、今だけは熱い。
すこし濡れたぼくの先端を優しく包み、クリクリと指の中で亀頭を転がした。
西伊豆のひなびた温泉旅館の部屋、並んだふたつのお布団。
なっちゃんはぼくの側に入り、ぼくのそこをやさしく刺激してくれていた。
あぁ…。
なっちゃん…。
「小田桐君…すごい、、硬くなってるよ」
疑問形でなく、少しの驚きの色を交えて、彼女はそう言った。
あんなことがあったくせに、と自分の中にいる悪魔のなっちゃんがそう囁く。
ぼくは浅い息を繰り返しながら、快感にかすみそうな頭で必死に考えていた。
彼女に言うべき言葉を。
だがなっちゃんはそうしてひそかに苦悶しているぼくの右手を取って、自分の股間へ導いた。
今日の彼女の下着は、イエローのショーツだった。
さっき入った家族風呂の更衣室で、チラリと見えた。
彼女の…お気に入りのショーツ。
その、すべらかなクロッチの部分へ、彼女の左手がぼくの右手を自然に導いてゆく。
そこは…とても熱くなっていた。
あぁ…。