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小田桐菜津子と七つの情事
第2章 二度目はクンニリングス
でもね、結構大変なんですよ。
少なくともこういう時、差し向かいって絶対駄目です。何話していいかワカんなくなっちゃうから。
互いの視線が交わらない、カウンターのほうが断然いいんです。
緊張で口の中がカラカラになっちゃうのをビールで潤して、とにかくおしゃべりが途切れないようがんばりました。
正直何を話したのか、さっぱり記憶にありませんけどね。ええw
でも、いつものエロチャットでは聞くことのなかった彼女の色々が結構判りました。
子どもはまだいない。やさしい理系のダンナ様との生活。若いころはアウトドアにハマってたこと。司馬遼太郎と池波正太郎が好きなこと。
軽いつまみとお酒を飲みながら、あっという間に一時間ぐらいが過ぎたと思います。
彼女が時計をチラりと見たので、じゃ、そろそろ出ますかと、思いとは正反対の言葉が口から出てゆきました。