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小田桐菜津子と七つの情事
第3章 甘い舌の三人目
割れ目のなか、膣でもクリでもない部分をそっと舌先を動かして刺激する。繊細な動きで、強い刺激を与えぬように細心の注意を払う。花びらを唇で挟んで吸い取ったり、彼女の愛液に私の唾液を混ぜて、余計にトロトロにしてみたり。
それも、ジラしているのではなく、それなりに満足は与えつつ、絶頂の坂を登り切らせないように極めて注意深くクンニを続けてゆく。
私自身には特に派手な技があるわけでもなく、持続力がつよわいわけでもない。
ただ一つだけ、人より多少自信があるとすれば、プレイの相手の様子をなるべく丁寧に観察することだと思う。
声や、顔つき、腰の反応や、ラブジュースの分泌具合。
パートナーの言葉にできない身体の反応を、全身をセンサーにして、ひとつひとつ感じてゆく。そしてその反応にふさわしいやり方で、相手をゆっくりと快楽の頂点に導く。
私自身は、相手がどれだけ深く絶頂するかで満足する。もちろん行為のあと、ひとりになってから思い出して自慰をすることもある。そして、行為のあいだ中、ペニスはきつく勃起している。
けれども、自分自身の性的な満足感よりも、相手により深く、より強くエクスタシーを迎えさせることのほうが遙かに興味がある。そしてその結果として得られる自分自身のささやかな満足感と自負が、私を何度もこういったプレイに駆り立てる。