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運命の恋人
第3章 間宮 智之
それよりも、男子皆で風呂に入った時、周りの子たちの裸とか…特に、違うクラスの、リトルリーグのピッチャーをしてる武田くんの、日焼けした顔と首、それに対して真っ白な肩とか胸のコントラストや、引き締まった筋肉の方がよっぽどドキドキした。

でも、他のヤツらは一切そんな素振りを見せなくて、女子の話で持ちきりだ。実は誰それが好きだとか、付き合ってるとか、キスしたことがあるかとか、そんな話ばっかりしてた。

そして、そんな話についていけなくて、興味も持てない僕は、どうやらマイノリティーだ、と気付いた。

気付きはしたけど、だからと言って誰かに告ったり、そんなことする勇気はもちろんなくて、恋愛には興味ないカタブツ、として小中学校時代を過ごすことになる。

本当は、違うのに。

興味、めちゃくちゃあるよ?

ただ、対象が他の人と違う、だけなんだけど…



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