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運命の恋人
第1章 朋会
春、私が2年生になる直前、順ちゃんの赤ちゃんが生まれたと聞いた。
お母さんは、男の子だっていうからお祝いはブルー系のベビー服がいいかしら、それとも後々も使えるベビーケットにしようかしら、なんて浮れていて。
「どっちでもいいじゃない、別に自分の孫が生まれたわけでもあるまいし。」
と言ったら、
「赤ちゃんが生まれるってすごい事なのよ?」
と言われた。その時初めて、お母さんは2度流産していて、最初の子はちょっと大きくなってたから、小さな赤ちゃんの形をしてたし、男の子だったってことも後から判ったの。と言った。
そうなってからは流産ではなくて死産というらしくて、出生届と死亡届を同時に出して、小さな箱に入った赤ちゃんを火葬場に連れて行って焼いて埋葬もしないといけないそうだ。
こんなに悲しい事なんか他にないっていうくらい泣いた、とお母さんは言った。
お母さんは、男の子だっていうからお祝いはブルー系のベビー服がいいかしら、それとも後々も使えるベビーケットにしようかしら、なんて浮れていて。
「どっちでもいいじゃない、別に自分の孫が生まれたわけでもあるまいし。」
と言ったら、
「赤ちゃんが生まれるってすごい事なのよ?」
と言われた。その時初めて、お母さんは2度流産していて、最初の子はちょっと大きくなってたから、小さな赤ちゃんの形をしてたし、男の子だったってことも後から判ったの。と言った。
そうなってからは流産ではなくて死産というらしくて、出生届と死亡届を同時に出して、小さな箱に入った赤ちゃんを火葬場に連れて行って焼いて埋葬もしないといけないそうだ。
こんなに悲しい事なんか他にないっていうくらい泣いた、とお母さんは言った。