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運命の恋人
第1章 朋会
その時はお母さんはまだ働いていて、産休を取って産んだら復帰するつもりで居たけど、仕事に見切りをつけて、辞めてのんびりしていたら赤ちゃんを産めていたんじゃないか、ってばっかり考えて、何のために働くのか解らなくなって、仕事を辞めた、と言った。

その後に私ができて、でも安定期に入っても、前のことがあるから安心なんて出来なくて、生まれるまで、心配で心配でたまらなかった、元気に生まれて来てくれて本当にホッとする反面、小さいうちはちょっとしたことが怖くて、心配しすぎだってお父さんにも怒られた、とも言った。

その後も1度妊娠したけど流産して、その時はまだ初期だったから女の子か男の子かもわからなかった。その処置をする時に、卵巣の病気が見つかって、片方の卵巣を取ってしまったこと、それから妊娠出来なくて、お父さんも、もう私がいるから、辛い治療をしてまで2人目を作らなくてもいい、お母さんの身体の方が大事だ、っていって、子供は諦めた、と聞いた。
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