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運命の恋人
第3章 間宮 智之
僕は大阪に本社があるメーカーの、東京支社で経理課員として働いていて。
結構ギリギリの人数で回ってる職場だから、毎日それなりに忙しくしている。
そんな中、1人欠員が出た。

僕より2年先輩で、宮本さんという男性だったんだけど、実家が自営業で、ゆくゆくは家業を継ぐから退職する、というような話は聞いていた。

ただ具体的にいつ辞めるかとかは全く決まってなくて、当然しばらく居るものとして後任者の募集もしてなかった。
誰かいい人が居れば増員してもいいかな、ぐらいの感じで随時募集はかけていたけれど、応募してくる子がイマイチだったり、採用しても定着しなかったりで、結局カツカツのまま、Xデーがいきなりやってきた。
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