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運命の恋人
第2章 昌希
兄貴も初耳、って感じで父さんを見た。
母さんは伏し目がちに黙って話を聞いてる。
「父さんは、養子だ。生んでくれた両親はどこの誰なのか、全く知らない。大人になってから知った。」
父さんは座卓の、学生服を着た男の写真を取った。
「弟の博之が、この家に住んでた爺ちゃん婆ちゃんの本当の子供。中々子供が出来なくて、父さんを養子を貰った後に生まれたってこと。でも、高校2年の時に事故で亡くなった。それがきっかけかな。爺ちゃんと婆ちゃん….父さんの、両親の喧嘩が増えて、結局離婚して、爺ちゃんが家を出て行った。婆ちゃんも亡くなった。父さんは、亡くなった奥さんと、結婚するまでこの家で一人ぼっちだった。だから、お前達家族が居てくれる事が凄く嬉しいし、家族が揃って仲良く暮らせる事が、当たり前じゃないって知ってる。今こうしているのも、貴重な時間なんだ。何だってそうだけど、作ったり築いたりするのはとても時間がかかるのに、壊れるのは一瞬だ。壊そうと思えばいつでも壊れると思う。だからこそ、大事にしていきたい。」
母さんは伏し目がちに黙って話を聞いてる。
「父さんは、養子だ。生んでくれた両親はどこの誰なのか、全く知らない。大人になってから知った。」
父さんは座卓の、学生服を着た男の写真を取った。
「弟の博之が、この家に住んでた爺ちゃん婆ちゃんの本当の子供。中々子供が出来なくて、父さんを養子を貰った後に生まれたってこと。でも、高校2年の時に事故で亡くなった。それがきっかけかな。爺ちゃんと婆ちゃん….父さんの、両親の喧嘩が増えて、結局離婚して、爺ちゃんが家を出て行った。婆ちゃんも亡くなった。父さんは、亡くなった奥さんと、結婚するまでこの家で一人ぼっちだった。だから、お前達家族が居てくれる事が凄く嬉しいし、家族が揃って仲良く暮らせる事が、当たり前じゃないって知ってる。今こうしているのも、貴重な時間なんだ。何だってそうだけど、作ったり築いたりするのはとても時間がかかるのに、壊れるのは一瞬だ。壊そうと思えばいつでも壊れると思う。だからこそ、大事にしていきたい。」