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運命の恋人
第2章 昌希
「自然な形じゃあないのかもしれない。でも、親の再婚で、大きくなってからいきなり兄弟が出来る家庭だってある。その逆で、親の離婚でバラバラになることも。それを思えば、ウチはウチの形があっても良いんじゃないかと、父さんは思うんだけどな。昌希や晃一がどう思うかは、知らないけど。」
俺は黙ったまま、兄貴を見る。兄貴は俺をちらっと見て、
「俺は、小学校のとき、この話を聞いた時も、認識が180度変わるってことはなかった。死んだ母さんは写真でしか見たことない知らない人だったし、母親は誰かって聞かれたら、きよちゃんだと思ってる。昌希は生まれたときからウチにいる弟だし、そんなの、変わりようがない。」
俺だって…そうだ。
兄貴は兄貴だし、父さんは父さんだ。
運動会でも毎年必死に走ってくれたし、家族で旅行行ったり、他にも色々…
「父さんは、俺の事も、ちゃんと自分の子供だと思ってる…?」
「当たり前だろ。もっと言えば、父さんはこの家で生まれ育ったけど、死んだお婆ちゃんやお爺ちゃんとは、血が繋がってない。」
俺は黙ったまま、兄貴を見る。兄貴は俺をちらっと見て、
「俺は、小学校のとき、この話を聞いた時も、認識が180度変わるってことはなかった。死んだ母さんは写真でしか見たことない知らない人だったし、母親は誰かって聞かれたら、きよちゃんだと思ってる。昌希は生まれたときからウチにいる弟だし、そんなの、変わりようがない。」
俺だって…そうだ。
兄貴は兄貴だし、父さんは父さんだ。
運動会でも毎年必死に走ってくれたし、家族で旅行行ったり、他にも色々…
「父さんは、俺の事も、ちゃんと自分の子供だと思ってる…?」
「当たり前だろ。もっと言えば、父さんはこの家で生まれ育ったけど、死んだお婆ちゃんやお爺ちゃんとは、血が繋がってない。」