この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
運命の恋人
第2章 昌希
「でも、データはバグとか、ウィルスとか、後から壊れちゃうコトもあるじゃない。どんなにセキュリティ強化したって所詮イタチごっこだわ。悪意あるヒマ人がいいように教科書を書き換えちゃう事もあるかもしれないし。もしそうなっても誰かが気付いて修正されるだろうけど、修正とか犯人探しにも、きっとすごいコストが掛かると思う。一度印刷されてしまった紙媒体は、後からミスに気付いても修正出来ないって、デメリットもあるけど、それはメリットでもあるのかもね。」
確かに、そう言われればそうだ。
何でもかんでもタブレット1台でこなせるってのは、諸刃の剣、なのかもな。今まで、俺は文科相の腰の重さにイライラして頭が硬いの古臭いのと偉そうに文句しか言わなかったし、周りもそうだったから、彼女の切り返しは新鮮だった。
彼女とはそこで別れ、残りの夏休みの間、会うこともなかった。
そして、2学期が始まる。
確かに、そう言われればそうだ。
何でもかんでもタブレット1台でこなせるってのは、諸刃の剣、なのかもな。今まで、俺は文科相の腰の重さにイライラして頭が硬いの古臭いのと偉そうに文句しか言わなかったし、周りもそうだったから、彼女の切り返しは新鮮だった。
彼女とはそこで別れ、残りの夏休みの間、会うこともなかった。
そして、2学期が始まる。